責任と縁のあいだで。安全・品質・スピードで当たり前の電気を生活の中に

シルバー

written by 紺野 天地

株式会社東北用地測量社

「特別なことをする仕事ではないんです。当たり前に電気が使える社会を、当たり前に守り続ける仕事です」。
そう語るのは、東北用地測量社で電気設備保守部門の責任者を務める石川真幸さん。「電気が使える日常」の裏側には、判断の速さと、関係者との信頼があります。

石川さんが大切にしているのは「安全・品質・スピード」。そしてもう一つ、秋田という土地で働くからこそ強く感じる「縁」でした。当たり前を守る責任と、人とのつながりのあいだで働くこと。その実感を聞きました。

石川真幸(いしかわ・まさき)さん

石川真幸(いしかわ・まさき)さん

電気設備保守部門 責任者

アパレル業界での勤務を経て、2014年に東北用地測量社へ入社。現場での伐採・調査業務を経験したのち、現在は電気設備保守部門の責任者として、現場の安全・品質管理、協力会社との調整、進捗管理などを担う。
社内での呼び名は「マッサン」。旅行が好きで、その土地の民芸品を集めたりもしている。

「人と長く関わる仕事」を求めて

 

――もともと別業界から転職されたと伺いました。入社のきっかけを教えてください。

前職はアパレル関係で、愛知や東京でも働いていました。転職を考えたときに、自分の中で「人と長く関われる仕事がしたい」という思いがあったんです。

ハローワーク経由で林業研修に参加して、会社を探す中で、東北用地測量社が電力関係の伐採をしていると知りました。「電力に関わる仕事なら、長く続けていけるかもしれない」と思ったのが応募のきっかけです。

 

――最初に現場へ出たときの印象はいかがでしたか。

率直に言うと、「お金を稼ぐのって大変だな」でした。汗をかいて、体を使って働く中で、お金のありがたみをすごく感じました。

慣れるまでの1年ほどは、仕事が終わればご飯を食べてお風呂に入り、21時には寝る生活でしたね(笑)それでも、「早く一人前になりたい」という気持ちは強かったと思います。

 

――入社当初から、この仕事の意義や誇りは感じていましたか。

徐々に強くなっていきましたが、最初からどこかで感じてはいました。

現場で送電線を見るたびに「ここが切れたら、みんな電気が使えなくなるんだろうな」と自然に思うんです。普段は意識しない電気の通り道を守っている。そう実感できたことは、大きかったですね。

 

現場を支える「判断」と「段取り」

 

――現在の仕事について教えてください。

電気設備保守部門の責任者として、管理業務を担当しています。

今は現場に出るより全体を見ながら動くことが多く、協力会社さんのスケジュール調整や作業依頼、進捗確認やトラブル対応なども行っています。現場を安全に、スムーズに進めるための段取りを考える仕事です。

 

――仕事で大切にしている「譲れないこと」は何でしょうか。

「安全・品質・スピード」です。うちの仕事は、電気の通り道を守る仕事なので安全が最優先。そのうえで品質を守り、迷わず判断することを意識しています。

「これ、どうしたらいいですか」と聞かれたときに、できるだけ早く、より良い答えを返せるようにしたい。そこは常に考えています。

 

――スピード感のある判断のために、日頃から意識していることはありますか。

判断が遅れる原因って、情報が頭の中で渋滞することだと思うんです。なので最近は、朝にジャーナリングをしています。その日の動きを書き出すだけですが、頭の整理になって迷いが減っている感覚があります。

 

――この仕事ならではの面白さについてお聞かせください。

送電線や鉄塔は山の上のほうにあることが多いので、普段はなかなか人が入らない場所に行くんですよ。保守管理用の道があって、幅2メートルくらいの細い道を歩いて現場に入っていきます。

印象的だったのが、2時間くらい山を登っていった先にあるダム近くの現場です。360度見渡せる景色が広がっていて、見たことがないくらいきれいだったんです。「こんな絶景を見ることができるのは、この仕事ならではだな」と思いました。

 

――自然と向き合う仕事という意味では、体の変化も大きそうです。

体つきはかなり変わりました。10キロくらい増えて、特に足が太くなり、入社当時のパンツはどれも履けなくなりました(笑)

あと、チェーンソーのような重いものを持つので、指がごつくなり手の感じも変わりました。

 

――未経験で入る人にとっては、体力面が不安なポイントにもなりそうですが。

うちの会社って中途採用の人が多くて、前職もみんなバラバラなんですよ。だからこそ、体力に不安があるのは前提として受け止めます。

もちろん大変な仕事ですが、先輩が教えてくれますし、段階を踏みながら進めます。体力に自信がない人でも、「根性」というより「やり方」で慣れていける部分が大きいと思います。

 

人を大切にする文化が、現場を支える

 

――普段の社内コミュニケーションの雰囲気はいかがですか。

だいぶ円滑になってきたと感じています。土地柄もあってもともとは寡黙な人が多いのですが、若い社員が増えてきて、以前よりもフラットに話せる雰囲気が出てきました。もちろん真面目にやるところはやりますが、自然な会話も多くなりました。

 

――現場でのチームワークにもつながっていますか。

そう思います。例えば、年に数回、強風で木が倒れ電線にかかるなど、緊急対応が入ることがありますが、連絡があれば集まり、すぐ動けるチームです。

緊急時の作業は普段より危険度が高く、電力会社や通信会社、地域の方が見守る中なのでやはり緊張します。ただ、無事終わったあと、社長が「みんなで食べてきていいよ」と声をかけてくれて、焼肉をごちそうになることもあるんです。大変な現場の後だからこそ、「ちゃんと見てくれている」という気持ちが伝わってきて、ありがたいですね。

 

――会社としても最近、個人の成長を支える取り組みが進んでいますね。

はい。評価制度も再構築していて、それに伴い、個人の目標を立てて振り返る場ができてきました。これまでは目標を言葉にする機会が少なかったのですが、「どうなりたいか」「今どこまでできているか」を話す時間が増えています。少しずつですが、一人ひとりがアウトプットしやすい環境になってきていると思います。

 

――働き方の面でも、変化を感じることはありますか。

ありますね。特に休みが取りやすくなりました。実際、私自身も家庭の事情で休むことがありますし、最近は「誰かが休んだ」ということに対して、特別な空気にならなくなってきました。子どもの体調不良で長めに休む人がいても、「それはしょうがないよね」という雰囲気があります。

 

当たり前を守る覚悟と、つながりの中で働くということ

 

――責任の重い仕事ですが、どのような意識で向き合っていますか。

この仕事は、事故やトラブルが起きる可能性と隣り合わせです。だからこそ、「責任を取らなきゃいけない場面が来るかもしれない」という意識はどこかに持っています。

後ろ向きなわけではなく、自分に緊張感を持たせるためですね。その緊張感があるからこそ、判断が雑にならないと思っています。

 

――仕事の中で「人とのつながり」を大事にされている印象もあります。

そうですね。秋田って、やっぱり狭いなと思うんですよ。仕事をしていると「知り合いの知り合いです」ということがよくあって、地権者さんや協力会社さんともどこかでつながっている。だからこそ、いい加減なことはできないし、縁を大切にしなければと思います。

前職は転勤が多く、関係が長く続くことはあまりありませんでした。だからこそ、10年、20年と続く関係を築ける今の仕事は、自分に合っていると感じます。昔からお世話になっている方と、今も一緒に仕事ができる。それはこの仕事の大きな魅力です。

 

――最後に、これから仕事を探す方や、東北用地測量社に興味を持った方へメッセージをお願いします。

スキルや資格がなくても、体力に自信がなくても、最初は大丈夫です。教える人がいますし、現場で少しずつ身につけていけます。楽な仕事ではありませんが、その分、自分の力になることも多いし、何より、地域の暮らしを支えている実感を持てる仕事です。
作業内容を見て「やってみたい」と思えたら、まずは一度話を聞きに来てください。


 

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